Thomas Piercy: Tokyo to New York 東京とNY "Moments In This Time" Benefit Concert for Covid-19 Musicians Relief
Photos L-R:
- THOMAS PIERCY, YUMI TANAHASHI, HIDEYUKI TSUCHIYA, RYUTA IWASE, COLLEEN SCHMUCKAL
- JEAN-PATRICK BESINGRAND, DAI FUJIKURA, TOMO HIRAYAMA, MIGAKU KITSUKAWA, DAVID LOEB
- AKEMI NAITO, ALON NECHUSHTAN, SHION SAHARA, MIHO SASAKI, MICHAEL SCHELLE
- EMILIO TEUBAL, MINAKO TOKUYAMA, IPPO TSUBOI, DALIT WARSHAW
- THOMAS PIERCY, YUMI TANAHASHI, HIDEYUKI TSUCHIYA, RYUTA IWASE, COLLEEN SCHMUCKAL
- JEAN-PATRICK BESINGRAND, DAI FUJIKURA, TOMO HIRAYAMA, MIGAKU KITSUKAWA, DAVID LOEB
- AKEMI NAITO, ALON NECHUSHTAN, SHION SAHARA, MIHO SASAKI, MICHAEL SCHELLE
- EMILIO TEUBAL, MINAKO TOKUYAMA, IPPO TSUBOI, DALIT WARSHAW
トーマス・ピアシー(クラリネット, 大篳篥) コリーン・シュムコー(三味線) 土屋英之 (尺八) 岩瀬龍太 (バスクラリネット) 棚橋由美(ピアノ) Thomas Piercy, clarinet, ohichiriki Colleen Schmuckal, shamisen Hideyuki Tsuchiya, shakuhachi Ryuta Iwase, bass clarinet Yumi Tanahashi, piano 2023年1月20日[金曜日] 19:00 開演 18:30 開場 トーキョーコンサーツラボ 全席自由3,000円 学生2,000円 ご予約の際は、お名前、ご希望枚数を下のe-mailにてお知らせください。コンサート当日、チケットデスクにて現金でお支払いいただけます。 ご予約・お問い合わせ: [email protected] 公式ホームページ: [email protected] ________________________ Friday, January 20, 2023 Start: 7pm. Doors open 6:30pm Tokyo Concerts Lab Tickets: General ¥3,000; Students ¥2,000 Reservations: [email protected] More information: [email protected] Tokyo Concerts Lab トーキョーコンサーツラボ 所在地: 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 2-3-18 Nishiwaseda, Shinjuku-ku, Tokyo 169-0051 https://tocon-lab.com/access |
PROGRAM Special Guest Composer 内藤明美 AKEMI NAITO “Solitude” for clarinet and electronics 1991 (日本初演 Japan Premiere) “Moments In This Time” These compositions – musical moments in this time - were composed for Thomas Piercy during the Covid-19 pandemic, and generously donated by the following composers for the "Moments In This Time" benefit to aid musicians affected by the pandemic. JEAN-PATRICK BESINGRAND “La cage sombre des lucioles” for shakuhachi and clarinet (2020) (世界初演 Concert World Premiere) 藤倉大 DAI FUJIKURA “Sandpiper” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere) 平山 智 TOMO HIRAYAMA “Lockin’ TKTN” for clarinet, bass clarinet, piano (2020) (日本初演 Japan Premiere) 橘川琢 MIGAKU KITSUKAWA "花鎮め鎮魂・祈りの時 Hana-Shizume - Requiem, a prayer for peace" for clarinet and piano (日本初演 Japan Premiere) デイヴィッド・ローブ DAVID LOEB ”Japanese Ghost Towns” for ohichiriki (2021) (世界初演 World Premiere) ALON NECHUSHTAN “VITALS” for clarinet and piano (2020) (日本初演Japan Premiere) 佐原詩音 SHION SAHARA ”Party of the Japanese Ghost” for clarinet and piano (2020) (世界初演 Concert World Premiere) 佐々木みほ MIHO SASAKI “a little peace in the alley looking at blue sky” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere) MICHAEL SCHELLE “Stasis at Warp Speed” for clarinet and piano (2020) (世界初演 Concert World Premiere) コリーン・シュムコー COLLEEN SCHMUCKAL “Calling the Sunrise” for clarinet and shamisen (2020) (世界初演 Concert World Premiere) コリーン・シュムコー COLLEEN SCHMUCKAL “Who's In The Moon” for shamisen EMILIO TEUBAL “Children of MMXX” for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere) 徳山美奈子 MINAKO TOKUYAMA “Farewell to Teacher O” for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere) 壺井 一歩 IPPO TSUBOI “Raining, 3:50 a.m.” version for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere) DALIT WARSHAW “Furtive Aurora Peeks Out the Window” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere) |
PROGRAM NOTES
トーマス・ピアシー(クラリネット, 大篳篥) Thomas Piercy, clarinet, ohichiriki
ニューヨークと東京を拠点に活動するThomas Piercy氏は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地でオーケストラ、協奏曲、リサイタル、室内楽に参加し、高い評価を受けている。New York Times新聞に 「素晴らしい...洗練された演奏とセンス...現代作品に華やかさを呼び起こす...」と評されている。エミー賞を受賞したJuno BabyのCDやDVDでの演奏、ピアニストのEarl Wild氏やFrederica von Stade氏との共演、Leonard Bernstein氏との仕事、KRS-ONEのラップミュージック・ビデオへの出演、日本での篳篥の演奏、Maroon 5や他のポップグループのメンバーとの録音、自分のために作曲した多くの作品の初演、ブロードウェイやオフブロードウェイ、テレビやラジオ、コマーシャル録音での演奏と、分類できない多彩な芸術家です。Piercy氏のレパートリーは古典派の音楽からNed Rorem氏、Jennifer Higdon氏、Sir Richard Rodney Bennett氏、Fernando Otero氏、薮田翔一氏など、現代の最も優れた作曲家が自分のために書いた曲の初演に至るまで、幅広いです。新曲を頻繁に演奏しているPiercy氏は自分のために作曲された300以上の曲を初演してきました。作曲家の年齢層は10歳から99歳までと幅広く、小学生や大学生から大学教授まで、独学で作曲を学んだ人から博士号を持つ人まで、新進作曲家からグラミー賞、ラテングラミー賞、武満賞、ジュネーブ賞、ピューリッツアー賞などの著名な賞を受賞した作曲家まで、あらゆる人生や経験を持つ作曲家が集まっています。 Juilliard音楽院、Mannes音楽院で学ぶ。クラリネットをGervase De Peyer氏、Dr. Stephen Johnston氏、Leon Russianoff氏、Kalmen Opperman氏に篳篥を中村ひとみに師事しました。Albany、Capstone、DGI、Changing Tones、NJST、Tonada Recordsなどでレコーディングしました。
詳細: www.thomaspiercy.com/
コリーン・クリスティナ・シュムコー(三味線) Colleen Schmuckal, shamisen
米国シカゴ出身。2009 年来日し、2017年、東京芸術大学大学院音楽研究科博士課程を修了。現在、東京芸術大学、立教大学、及びICUなどにて、日本の伝統音楽の講師・研究者として勤務。2021年から日本学術振興会からの科学研究費助成事業の認定を受け、芸大の専門研究者として「地域における邦楽教育の促進:花輪ばやしにおける三味線の用法を例として」という研究と活動を行なっている。邦楽演奏者として、2007年から三味線を始め、樹本佳音里(地唄)、都一中(一中節)、岡安祐璃(長唄)、野澤徹也(現代三味線)などに師事。能楽、笙、箏、囃子・笛、祭囃子も習得。作曲家として、2013年に第6回牧野由多可賞作曲コンクールにて三味線独奏で佳作を受賞し、ICJC Composers’ Project Concertにて三面の箏で最優秀賞を獲得。
Youtube channel: https://www.youtube.com/channel/UC-nFkrBGYoiHwtmSapnH1hQ
NHK World -Japan-「Japanophiles: Colleen Schmuckal」: https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2032280/
土屋英之 (尺八) Hideyuki Tsuchiya, shakuhachi
コムソーコヤ @comsokoya 主。尺八教室 Roots Bamboo 籟 主宰。虚鈴山明暗寺吹禅行化免許。ICU哲学科卒。籟の宇宙を吹いてゆく。https://roots-shakuhachi.weebly.com/
https://youtube.com/@deu4813
岩瀬龍太 (バスクラリネット) Ryuta Iwase, bass clarinet
桐朋学園大学卒業後,ベルギーのアントワープ王立音楽院とモンス王立音楽院にて、ワルター・ブイケンス、ロナルド・ヴァン・スパンドンクの両氏に師事。これまでに、第11回ピエトロ・アルジェント国際室内楽コンクール(イタリア)第1位。第4回マルコ・フィオリンド国際室内楽コンクール(イタリア)第3位。第5回パドヴァ国際室内楽コンクール(イタリア)第3位。夏期国際音楽アカデミー(ウィーン)においてバルトーク賞を受賞。ソリストとしてサヴァリア交響楽団ソムバトヘイ(ハンガリー)と共演。ウィーンモデルン現代音楽祭、ISCM World New Music Days 2013, Il Bienal Musical Hoje 現代音楽際(ブラジル)、OaarWurm現代音楽祭(ベルリン)、Sluchalnia 現代音楽祭(ポーランド),リンツ現代音楽祭(オーストリア)ハニャン現代音楽際(韓国)等数々の音楽祭に招聘。
https://ryutaiwase.com/
棚橋由美(ピアノ)Yumi Tanahashi, piano
同志社女子大学卒業。プラハ音楽院修了。矢島勝、佐藤明子、M.レゼックの各氏に師事。岐阜ピアノコンクール1位、岐阜新聞社賞、岐阜教育委員会賞受賞。Citta di Padova国際音楽コンクール2位。国際Zdenek Fibich melodrama音楽祭コンクール入賞、Zdenek Fibich賞受賞。
youtu.be/WuG7nUQFxxQ
https://www.youtube.com/@trumpetpianotorumisawayumi5164/videos
ニューヨークと東京を拠点に活動するThomas Piercy氏は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地でオーケストラ、協奏曲、リサイタル、室内楽に参加し、高い評価を受けている。New York Times新聞に 「素晴らしい...洗練された演奏とセンス...現代作品に華やかさを呼び起こす...」と評されている。エミー賞を受賞したJuno BabyのCDやDVDでの演奏、ピアニストのEarl Wild氏やFrederica von Stade氏との共演、Leonard Bernstein氏との仕事、KRS-ONEのラップミュージック・ビデオへの出演、日本での篳篥の演奏、Maroon 5や他のポップグループのメンバーとの録音、自分のために作曲した多くの作品の初演、ブロードウェイやオフブロードウェイ、テレビやラジオ、コマーシャル録音での演奏と、分類できない多彩な芸術家です。Piercy氏のレパートリーは古典派の音楽からNed Rorem氏、Jennifer Higdon氏、Sir Richard Rodney Bennett氏、Fernando Otero氏、薮田翔一氏など、現代の最も優れた作曲家が自分のために書いた曲の初演に至るまで、幅広いです。新曲を頻繁に演奏しているPiercy氏は自分のために作曲された300以上の曲を初演してきました。作曲家の年齢層は10歳から99歳までと幅広く、小学生や大学生から大学教授まで、独学で作曲を学んだ人から博士号を持つ人まで、新進作曲家からグラミー賞、ラテングラミー賞、武満賞、ジュネーブ賞、ピューリッツアー賞などの著名な賞を受賞した作曲家まで、あらゆる人生や経験を持つ作曲家が集まっています。 Juilliard音楽院、Mannes音楽院で学ぶ。クラリネットをGervase De Peyer氏、Dr. Stephen Johnston氏、Leon Russianoff氏、Kalmen Opperman氏に篳篥を中村ひとみに師事しました。Albany、Capstone、DGI、Changing Tones、NJST、Tonada Recordsなどでレコーディングしました。
詳細: www.thomaspiercy.com/
コリーン・クリスティナ・シュムコー(三味線) Colleen Schmuckal, shamisen
米国シカゴ出身。2009 年来日し、2017年、東京芸術大学大学院音楽研究科博士課程を修了。現在、東京芸術大学、立教大学、及びICUなどにて、日本の伝統音楽の講師・研究者として勤務。2021年から日本学術振興会からの科学研究費助成事業の認定を受け、芸大の専門研究者として「地域における邦楽教育の促進:花輪ばやしにおける三味線の用法を例として」という研究と活動を行なっている。邦楽演奏者として、2007年から三味線を始め、樹本佳音里(地唄)、都一中(一中節)、岡安祐璃(長唄)、野澤徹也(現代三味線)などに師事。能楽、笙、箏、囃子・笛、祭囃子も習得。作曲家として、2013年に第6回牧野由多可賞作曲コンクールにて三味線独奏で佳作を受賞し、ICJC Composers’ Project Concertにて三面の箏で最優秀賞を獲得。
Youtube channel: https://www.youtube.com/channel/UC-nFkrBGYoiHwtmSapnH1hQ
NHK World -Japan-「Japanophiles: Colleen Schmuckal」: https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2032280/
土屋英之 (尺八) Hideyuki Tsuchiya, shakuhachi
コムソーコヤ @comsokoya 主。尺八教室 Roots Bamboo 籟 主宰。虚鈴山明暗寺吹禅行化免許。ICU哲学科卒。籟の宇宙を吹いてゆく。https://roots-shakuhachi.weebly.com/
https://youtube.com/@deu4813
岩瀬龍太 (バスクラリネット) Ryuta Iwase, bass clarinet
桐朋学園大学卒業後,ベルギーのアントワープ王立音楽院とモンス王立音楽院にて、ワルター・ブイケンス、ロナルド・ヴァン・スパンドンクの両氏に師事。これまでに、第11回ピエトロ・アルジェント国際室内楽コンクール(イタリア)第1位。第4回マルコ・フィオリンド国際室内楽コンクール(イタリア)第3位。第5回パドヴァ国際室内楽コンクール(イタリア)第3位。夏期国際音楽アカデミー(ウィーン)においてバルトーク賞を受賞。ソリストとしてサヴァリア交響楽団ソムバトヘイ(ハンガリー)と共演。ウィーンモデルン現代音楽祭、ISCM World New Music Days 2013, Il Bienal Musical Hoje 現代音楽際(ブラジル)、OaarWurm現代音楽祭(ベルリン)、Sluchalnia 現代音楽祭(ポーランド),リンツ現代音楽祭(オーストリア)ハニャン現代音楽際(韓国)等数々の音楽祭に招聘。
https://ryutaiwase.com/
棚橋由美(ピアノ)Yumi Tanahashi, piano
同志社女子大学卒業。プラハ音楽院修了。矢島勝、佐藤明子、M.レゼックの各氏に師事。岐阜ピアノコンクール1位、岐阜新聞社賞、岐阜教育委員会賞受賞。Citta di Padova国際音楽コンクール2位。国際Zdenek Fibich melodrama音楽祭コンクール入賞、Zdenek Fibich賞受賞。
youtu.be/WuG7nUQFxxQ
https://www.youtube.com/@trumpetpianotorumisawayumi5164/videos
作曲
曲解説
JEAN-PATRICK BESINGRAND
“La cage sombre des lucioles” for shakuhachi and clarinet (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
"La cage sombre des lucioles" は尺八とクラリネットの 曲です)
La cage sombre des lucioles は、橋本多佳子の俳句のフランス語訳から引用しています。閉ざされた空間の闇と、「lucioles」(蛍)の自由と光の矛盾を、クラリネットと尺八で表現しています。控えめな微音と光の炸裂によって、音域と固定された音高に囲い込まれることから解放されます。この作品は、Thomas Piercy様と土屋英之様に温かく捧げられています。
jeanpatrickbesingrand.com/
藤倉大 DAI FUJIKURA
“Sandpiper” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere)
鳥が走り回ります。クラリネット奏者も走ります。
Clarinet version: Thomas Piercyのために作曲された。
www.daifujikura.com/
平山 智 TOMO HIRAYAMA
“Lockin’ TKTN” for clarinet, bass clarinet, piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
リズムってなんだ?ノリってなんだ?「現代音楽」の忘れ物。ストラヴィンスキーの問題提起を待つまでもなく、音楽にとって本質的な何か。文字にするのも億劫だ。考えるんじゃない。聴け。感じろ。ブルーノ・マーズとマーク・ロンソンの「Uptown Funk」に敬意を込めて。Thomas Piercyのために作曲された。
tomosartoffice.sakura.ne.jp/index_en.html
橘川琢 MIGAKU KITSUKAWA
この曲は新型コロナウィルス(Covid-19)感染拡大が問題であった2020年に、ニューヨークのクラリネット奏者Thomas Piercy氏から“Moments in This Time”をテーマに委嘱を頂き、作曲された。その後、収録されたYoutube放送初演(2020)、NYのブルックリンBargemusicで演奏会世界初演(2021)等何度か再演され、今回は"Tokyo to New York" concertとしての日本初演(Japan premier by "Tokyo to New York" concert)となる。
タイトルの花鎮めとは、奈良県桜井市の大神神社・狭井神社で行われている日本の古来(8世紀)からの祭り鎮花祭(ちんかさい/はなしずめのまつり)をイメージしている。約1300年経った現在も4月に行われている鎮花祭は、春の花びらが散る時に疫神が分散して流行病を起こすとされており、これを抑えるために行われる儀式的な祭りである。平安時代の『令義解(りょうのぎげ)』(833年)にこの鎮花祭の記録が残っており、『大宝律令』(701年)に国家の祭祀として行うことが定められていたとわかる。今、2023年、新型コロナウィルスによる世界中の犠牲者への追悼の思いと、感染拡大が収束そして終息に向かうことを、この古くから伝わる祭りに込められた歴史的思いを通じて作曲者は今も心から祈念している。
なおこの曲の収益は初演時よりアメリカの音楽団体や学校、国際交流基金等などCovid-19の大流行で被害を受けた音楽家への支援団体に寄付されており、作曲者は今後ともCovid-19被害に対するこうした寄付活動等に国や地域を問わずこの曲を自由にお使い頂ければと望んでいる。(橘川琢/Dec.28.2022)
www.migaku-k.net/profile.html
デイヴィッド・ローブ DAVID LOEB
”Japanese Ghost Towns” for ohichiriki (2021) (世界初演 World Premiere)
"Japanese Ghost Towns" について: 有名な白川郷(岐阜県)から五個山(富山県)まで細い道に沿って行くと、5~6軒の合掌造りの集落がいくつか見えます。その中に誰も住んでいない村もあり、なぜあの所に住んでいた人達は出て行ってしまったのでしょうか? その謎について長い間考えて、この曲を作りました。和声らしいの邦楽器の篳篥しか使えないと思いました。
www.davidloebmusic.com/biography.html
内藤明美 AKEMI NAITO
“Solitude” for clarinet and electronics (1991) (日本初演 Japan Premiere)
『ソリチュード』は、音響操作され、増幅されて演奏されるアルト•サクソフォーンの
ために、1991 年秋から 1992 年冬にかけて作曲されたニューヨーク移住直後の第一作目
の作品で、ウルリッヒ•クリーガーによって 1992 年 11 月にニューヨークで初演され
た。⻑い年月を経た 2019 年 10 月に、思いがけず、トーマス•ピアシーにより、原曲の
楽譜に沿って、クラリネットにより初めて演奏された。
原曲では、サクソフォーンの音色をエレクトロニクスによって変化させ、ブレス•サウ
ンドやキー•クリックを効果的に描きたいと思った。弱音の演奏にも予測できない美し
さが加わった。繊細な弱音からダイアミックな息の音まで、豊かな音色の変化を目の当
たりにし、スリリングであった。
作品は、クラリネットで演奏されることにより、新しい展望に恵まれた。ここでもまた
エレクトロニクスを加えることで、繊細な弱音の美しさを発見した。ピアシー氏の作品
への寛大なサポートにより、新しい聴き手に届けられることに、心から感謝したい。ま
た今回の演奏に関して、橋本信氏に機材をお借りしてサウンド•プロセッシングの準備
を助けていただいたことに、深く感謝の念を表したい。
パンデミックにより、直接的なコミュニケーションが絶たれた日々は⻑かったが、よう
やく社会の機能は、ウイルスとの共存を強いられながらも復帰してきている。本公演
は、そうした中で書かれた作品群であると聞き、そこに『ソリチュード』を加えていた
だいて、何がしか共鳴するものが響いてくれたら、プログラムの一端を担うことに繋が
るかもしれないと思う。パンデミック下の私の日常は、緊張と感染の痛ましい状況に胸
を痛めながらも、作品を書く生活に何ら変化はなく、新作を綴っていた。作家にとっ
て、ソリチュードは、創造の源泉であるから。
内藤明美
www.akeminaito.com/
ALON NECHUSHTAN
“VITALS” for clarinet and piano (2020) (日本初演Japan Premiere)
「体温、血圧、脈拍(心拍)、呼吸数(呼吸数)の4つのバイタルサインの様々なダイナミクスを探る短いデュオで、しばしばBT, BP, HR, RRと表記され、クラリネットとピアノがこの脈打つドラマの様々なシナリオをシミュレーションして、ある時は危機を、ある時は正常に戻すというものです。Thomas Piercyのために作曲された。
musicalon.com/
佐原詩音 SHION SAHARA
”Party of the Japanese Ghost” for clarinet and piano (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
2020年7月、ベネフィットコンサート「Moments in This Time」に収録するために、クラリネット奏者Thomas Piercy様のために「Party of Japanese Ghost」「妖怪嬉戯」を作曲しました。
siyyon7.wixsite.com/mysite
佐々木みほ MIHO SASAKI
“a little peace in the alley looking at blue sky” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere)
東京とニューヨークで活躍するトーマス・ピアシー氏を思いコロナ渦の中で書いた作品です。日本とアメリカのテイストを少しでも感じていただければ幸いです。トーマス氏のコロナ時代の写真は、私の以前の作品「流氷」 と同様に、彼のために特別な作品を書くきっかけになりました。青い空と小さな黒い点(音符)の下で、私たちは遠く離れていますがつながっていると信じて描かせていただいた作品です。Thomas Piercyのために作曲された。
sasakimusic.com/2.html
MICHAEL SCHELLE
“Stasis at Warp Speed” for clarinet and piano (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
2020年7月、ベネフィットコンサート「Moments in This Time」に収録するために、クラリネット奏者Thomas Piercy様のために「Stasis at Warp Speed 」を作曲しました。
www.schellemusic.com/1.html
コリーン・シュムコー COLLEEN SCHMUCKAL
“Calling the Sunrise” for clarinet and shamisen (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
「The Zuni Enigma (邦題:ズニ族の謎)」という本の中で、日本とネイティブ・アメリカンの種族ズニ族との間にある意外な文化的な共通点を、Nancy Yaw Davis氏が明らかにしています。その共通点とは、1000年も前に地球の真ん中を探していた日本からの僧侶がズニ族と出会っていたというズニ族の言い伝えや、太陽の神様の直系血族であるという信仰を含め、文化的・言語的に様々な近似点があるということなどである。
日本とズニ族が持つ歴史や文化を尊重し、お互いの楽器・音楽的な理論の分析に基づいて作られた「Calling the Sunrise」という曲は、文化・宗教的に共通して深い関わりがある日の出に焦点を当て、それを音楽理論的に分析・体現しています。この日の出の作品は、ズニ族に伝わる曲「Sunrise Song」(本演奏では、ネイティブ・アメリカン・フルートの代わりにクラリネットで演奏)と、秋田県鹿角市に伝わる花輪ばやしの曲「霧ばやし」(本演奏では、太棹三味線の代わりに、プリペアード細棹三味線で演奏)の融合です。
音色の変化、即興、「時間」や「間」のニュアンス的な表現や効果音など、双方で使用される物語的な技術で音楽を作り、他の国の民族音楽が交流することで、異文化についての理解が深まるだけに止まらず、伝統的な流れの中で三味線そのものの表現の幅を広げられる可能性も高まり、延いては三味線と現代社会の関連もより深まると考えています。
https://www.youtube.com/channel/UC-nFkrBGYoiHwtmSapnH1hQ
コリーン・シュムコー COLLEEN SCHMUCKAL
“Who's In The Moon” for shamisen
Who's in the Moon: お月様、あなたは私が見えますか?
空を見上げると、月に何が見えますか?顔?ウサギ?サソリ?あなたは、月に見えるイメージを説明するために、どんな話を聞いたことがありますか?この弾き語りは、北アメリカと日本を旅しながら、三味線の音色の変化を通して、月にまつわる物語とその文化的意味を聞き、私たちは本当は月の中に誰を見ているのだろうかと問いかけます。
EMILIO TEUBAL
“Children of MMXX” for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
パンデミックで育てた子供たちとその親たち、ホームスクールの犠牲者への曲です。Thomas Piercyのために作曲された。
www.emilioteubal.com/
徳山美奈子 MINAKO TOKUYAMA
“Farewell to Teacher O” for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
〈O先生とのお別れ〉クラリネットとピアノ
コロナ禍真っ只中の2020年夏、トーマス•ピアシーさんの呼びかけで、作曲家達が1分の作品を寄せ合った時の作品。O先生とは、大久保篤男という私の和声の生徒さんで、中高の音楽の先生を退職され、長年の願いだった作曲を本格的に始めたいと私の家まで通ってくださった。ようやく念願のパリ音楽院式の和声課題に挑む矢先、介護中の母上を遺して病で逝去されたのを知り、それからずっと、大久保先生にこの作品のメロディを課題に出して、内声やハーモニー付けなどを教えたかった思いでこの曲が生まれた。人生の儚さはまるで1分の音楽のようだ。しかしそこに幸せな思い出や微笑みが想像できたら、短いけれど、1分で満たされる音ができると思い、この曲を彼への追悼のために作りました。Thomas Piercyのために作曲された。
minakotokuyama.sakura.ne.jp/
壺井 一歩 IPPO TSUBOI
“Raining, 3:50 a.m.” version for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
この曲の最初のバージョンは、マンドリンとクラリネットのためのデュオでちょうど1分の短いものでした。その後、自分のDTMの練習のために少し長くしたものが、今回のクラリネットとピアノのためのバージョンの元になっています。音楽の内容は、タイトルの通りです。まだ暗い朝3時50分、ベッドサイドのカーテンを開けると、雨が降っている。もうずっと雨が続いている。いつか止む日が来るのだろうかわからない。そんなコロナ禍のただなかの気分を表しています。Thomas Piercyのために作曲された。
ippotsuboi.kumogakure.com/
DALIT WARSHAW
“Furtive Aurora Peeks Out the Window” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere)
2020年4月の最初の3週間、私はコロナウイルスから回復するために、家族と離れて隔離されるという非常に非現実的な苦境に立たされた。私は別の場所で自己隔離していましたが、宿舎は夫と息子が毎日散歩して訪れることができるほど近くにあり、私の窓の下で呼び止められ、お互いの素顔を見ることができたのです。Thomas Piercy様から、私たちの現在の経験に対する作曲の反応を求められたとき、私はどのようにアプローチしたらよいかを考えましたが、直感的に、軽快で希望に満ちたものにしようと思いました。私は、昨年7月、Yaddoアーティスト・コロニーでレジデンスをしていた夏の夜明けに、しつこく、たくましい朝鳥に迎えられ、その鳴き声にふさわしい場所をやっと見つけたと実感したことを思い出しました。このタイトルは、あまり分析することなく、一瞬にして私の頭に浮かんだものです。私たちは皆、現在閉じこめられている場所からの劇的な脱出を、ひそかに待っているのかもしれない。Thomas Piercyのために作曲された。
dalitwarshaw.com/
曲解説
JEAN-PATRICK BESINGRAND
“La cage sombre des lucioles” for shakuhachi and clarinet (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
"La cage sombre des lucioles" は尺八とクラリネットの 曲です)
La cage sombre des lucioles は、橋本多佳子の俳句のフランス語訳から引用しています。閉ざされた空間の闇と、「lucioles」(蛍)の自由と光の矛盾を、クラリネットと尺八で表現しています。控えめな微音と光の炸裂によって、音域と固定された音高に囲い込まれることから解放されます。この作品は、Thomas Piercy様と土屋英之様に温かく捧げられています。
jeanpatrickbesingrand.com/
藤倉大 DAI FUJIKURA
“Sandpiper” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere)
鳥が走り回ります。クラリネット奏者も走ります。
Clarinet version: Thomas Piercyのために作曲された。
www.daifujikura.com/
平山 智 TOMO HIRAYAMA
“Lockin’ TKTN” for clarinet, bass clarinet, piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
リズムってなんだ?ノリってなんだ?「現代音楽」の忘れ物。ストラヴィンスキーの問題提起を待つまでもなく、音楽にとって本質的な何か。文字にするのも億劫だ。考えるんじゃない。聴け。感じろ。ブルーノ・マーズとマーク・ロンソンの「Uptown Funk」に敬意を込めて。Thomas Piercyのために作曲された。
tomosartoffice.sakura.ne.jp/index_en.html
橘川琢 MIGAKU KITSUKAWA
この曲は新型コロナウィルス(Covid-19)感染拡大が問題であった2020年に、ニューヨークのクラリネット奏者Thomas Piercy氏から“Moments in This Time”をテーマに委嘱を頂き、作曲された。その後、収録されたYoutube放送初演(2020)、NYのブルックリンBargemusicで演奏会世界初演(2021)等何度か再演され、今回は"Tokyo to New York" concertとしての日本初演(Japan premier by "Tokyo to New York" concert)となる。
タイトルの花鎮めとは、奈良県桜井市の大神神社・狭井神社で行われている日本の古来(8世紀)からの祭り鎮花祭(ちんかさい/はなしずめのまつり)をイメージしている。約1300年経った現在も4月に行われている鎮花祭は、春の花びらが散る時に疫神が分散して流行病を起こすとされており、これを抑えるために行われる儀式的な祭りである。平安時代の『令義解(りょうのぎげ)』(833年)にこの鎮花祭の記録が残っており、『大宝律令』(701年)に国家の祭祀として行うことが定められていたとわかる。今、2023年、新型コロナウィルスによる世界中の犠牲者への追悼の思いと、感染拡大が収束そして終息に向かうことを、この古くから伝わる祭りに込められた歴史的思いを通じて作曲者は今も心から祈念している。
なおこの曲の収益は初演時よりアメリカの音楽団体や学校、国際交流基金等などCovid-19の大流行で被害を受けた音楽家への支援団体に寄付されており、作曲者は今後ともCovid-19被害に対するこうした寄付活動等に国や地域を問わずこの曲を自由にお使い頂ければと望んでいる。(橘川琢/Dec.28.2022)
www.migaku-k.net/profile.html
デイヴィッド・ローブ DAVID LOEB
”Japanese Ghost Towns” for ohichiriki (2021) (世界初演 World Premiere)
"Japanese Ghost Towns" について: 有名な白川郷(岐阜県)から五個山(富山県)まで細い道に沿って行くと、5~6軒の合掌造りの集落がいくつか見えます。その中に誰も住んでいない村もあり、なぜあの所に住んでいた人達は出て行ってしまったのでしょうか? その謎について長い間考えて、この曲を作りました。和声らしいの邦楽器の篳篥しか使えないと思いました。
www.davidloebmusic.com/biography.html
内藤明美 AKEMI NAITO
“Solitude” for clarinet and electronics (1991) (日本初演 Japan Premiere)
『ソリチュード』は、音響操作され、増幅されて演奏されるアルト•サクソフォーンの
ために、1991 年秋から 1992 年冬にかけて作曲されたニューヨーク移住直後の第一作目
の作品で、ウルリッヒ•クリーガーによって 1992 年 11 月にニューヨークで初演され
た。⻑い年月を経た 2019 年 10 月に、思いがけず、トーマス•ピアシーにより、原曲の
楽譜に沿って、クラリネットにより初めて演奏された。
原曲では、サクソフォーンの音色をエレクトロニクスによって変化させ、ブレス•サウ
ンドやキー•クリックを効果的に描きたいと思った。弱音の演奏にも予測できない美し
さが加わった。繊細な弱音からダイアミックな息の音まで、豊かな音色の変化を目の当
たりにし、スリリングであった。
作品は、クラリネットで演奏されることにより、新しい展望に恵まれた。ここでもまた
エレクトロニクスを加えることで、繊細な弱音の美しさを発見した。ピアシー氏の作品
への寛大なサポートにより、新しい聴き手に届けられることに、心から感謝したい。ま
た今回の演奏に関して、橋本信氏に機材をお借りしてサウンド•プロセッシングの準備
を助けていただいたことに、深く感謝の念を表したい。
パンデミックにより、直接的なコミュニケーションが絶たれた日々は⻑かったが、よう
やく社会の機能は、ウイルスとの共存を強いられながらも復帰してきている。本公演
は、そうした中で書かれた作品群であると聞き、そこに『ソリチュード』を加えていた
だいて、何がしか共鳴するものが響いてくれたら、プログラムの一端を担うことに繋が
るかもしれないと思う。パンデミック下の私の日常は、緊張と感染の痛ましい状況に胸
を痛めながらも、作品を書く生活に何ら変化はなく、新作を綴っていた。作家にとっ
て、ソリチュードは、創造の源泉であるから。
内藤明美
www.akeminaito.com/
ALON NECHUSHTAN
“VITALS” for clarinet and piano (2020) (日本初演Japan Premiere)
「体温、血圧、脈拍(心拍)、呼吸数(呼吸数)の4つのバイタルサインの様々なダイナミクスを探る短いデュオで、しばしばBT, BP, HR, RRと表記され、クラリネットとピアノがこの脈打つドラマの様々なシナリオをシミュレーションして、ある時は危機を、ある時は正常に戻すというものです。Thomas Piercyのために作曲された。
musicalon.com/
佐原詩音 SHION SAHARA
”Party of the Japanese Ghost” for clarinet and piano (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
2020年7月、ベネフィットコンサート「Moments in This Time」に収録するために、クラリネット奏者Thomas Piercy様のために「Party of Japanese Ghost」「妖怪嬉戯」を作曲しました。
siyyon7.wixsite.com/mysite
佐々木みほ MIHO SASAKI
“a little peace in the alley looking at blue sky” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere)
東京とニューヨークで活躍するトーマス・ピアシー氏を思いコロナ渦の中で書いた作品です。日本とアメリカのテイストを少しでも感じていただければ幸いです。トーマス氏のコロナ時代の写真は、私の以前の作品「流氷」 と同様に、彼のために特別な作品を書くきっかけになりました。青い空と小さな黒い点(音符)の下で、私たちは遠く離れていますがつながっていると信じて描かせていただいた作品です。Thomas Piercyのために作曲された。
sasakimusic.com/2.html
MICHAEL SCHELLE
“Stasis at Warp Speed” for clarinet and piano (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
2020年7月、ベネフィットコンサート「Moments in This Time」に収録するために、クラリネット奏者Thomas Piercy様のために「Stasis at Warp Speed 」を作曲しました。
www.schellemusic.com/1.html
コリーン・シュムコー COLLEEN SCHMUCKAL
“Calling the Sunrise” for clarinet and shamisen (2020) (世界初演 Concert World Premiere)
「The Zuni Enigma (邦題:ズニ族の謎)」という本の中で、日本とネイティブ・アメリカンの種族ズニ族との間にある意外な文化的な共通点を、Nancy Yaw Davis氏が明らかにしています。その共通点とは、1000年も前に地球の真ん中を探していた日本からの僧侶がズニ族と出会っていたというズニ族の言い伝えや、太陽の神様の直系血族であるという信仰を含め、文化的・言語的に様々な近似点があるということなどである。
日本とズニ族が持つ歴史や文化を尊重し、お互いの楽器・音楽的な理論の分析に基づいて作られた「Calling the Sunrise」という曲は、文化・宗教的に共通して深い関わりがある日の出に焦点を当て、それを音楽理論的に分析・体現しています。この日の出の作品は、ズニ族に伝わる曲「Sunrise Song」(本演奏では、ネイティブ・アメリカン・フルートの代わりにクラリネットで演奏)と、秋田県鹿角市に伝わる花輪ばやしの曲「霧ばやし」(本演奏では、太棹三味線の代わりに、プリペアード細棹三味線で演奏)の融合です。
音色の変化、即興、「時間」や「間」のニュアンス的な表現や効果音など、双方で使用される物語的な技術で音楽を作り、他の国の民族音楽が交流することで、異文化についての理解が深まるだけに止まらず、伝統的な流れの中で三味線そのものの表現の幅を広げられる可能性も高まり、延いては三味線と現代社会の関連もより深まると考えています。
https://www.youtube.com/channel/UC-nFkrBGYoiHwtmSapnH1hQ
コリーン・シュムコー COLLEEN SCHMUCKAL
“Who's In The Moon” for shamisen
Who's in the Moon: お月様、あなたは私が見えますか?
空を見上げると、月に何が見えますか?顔?ウサギ?サソリ?あなたは、月に見えるイメージを説明するために、どんな話を聞いたことがありますか?この弾き語りは、北アメリカと日本を旅しながら、三味線の音色の変化を通して、月にまつわる物語とその文化的意味を聞き、私たちは本当は月の中に誰を見ているのだろうかと問いかけます。
EMILIO TEUBAL
“Children of MMXX” for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
パンデミックで育てた子供たちとその親たち、ホームスクールの犠牲者への曲です。Thomas Piercyのために作曲された。
www.emilioteubal.com/
徳山美奈子 MINAKO TOKUYAMA
“Farewell to Teacher O” for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
〈O先生とのお別れ〉クラリネットとピアノ
コロナ禍真っ只中の2020年夏、トーマス•ピアシーさんの呼びかけで、作曲家達が1分の作品を寄せ合った時の作品。O先生とは、大久保篤男という私の和声の生徒さんで、中高の音楽の先生を退職され、長年の願いだった作曲を本格的に始めたいと私の家まで通ってくださった。ようやく念願のパリ音楽院式の和声課題に挑む矢先、介護中の母上を遺して病で逝去されたのを知り、それからずっと、大久保先生にこの作品のメロディを課題に出して、内声やハーモニー付けなどを教えたかった思いでこの曲が生まれた。人生の儚さはまるで1分の音楽のようだ。しかしそこに幸せな思い出や微笑みが想像できたら、短いけれど、1分で満たされる音ができると思い、この曲を彼への追悼のために作りました。Thomas Piercyのために作曲された。
minakotokuyama.sakura.ne.jp/
壺井 一歩 IPPO TSUBOI
“Raining, 3:50 a.m.” version for clarinet and piano (2020) (日本初演 Japan Premiere)
この曲の最初のバージョンは、マンドリンとクラリネットのためのデュオでちょうど1分の短いものでした。その後、自分のDTMの練習のために少し長くしたものが、今回のクラリネットとピアノのためのバージョンの元になっています。音楽の内容は、タイトルの通りです。まだ暗い朝3時50分、ベッドサイドのカーテンを開けると、雨が降っている。もうずっと雨が続いている。いつか止む日が来るのだろうかわからない。そんなコロナ禍のただなかの気分を表しています。Thomas Piercyのために作曲された。
ippotsuboi.kumogakure.com/
DALIT WARSHAW
“Furtive Aurora Peeks Out the Window” for clarinet (2020) (日本初演 Japan Premiere)
2020年4月の最初の3週間、私はコロナウイルスから回復するために、家族と離れて隔離されるという非常に非現実的な苦境に立たされた。私は別の場所で自己隔離していましたが、宿舎は夫と息子が毎日散歩して訪れることができるほど近くにあり、私の窓の下で呼び止められ、お互いの素顔を見ることができたのです。Thomas Piercy様から、私たちの現在の経験に対する作曲の反応を求められたとき、私はどのようにアプローチしたらよいかを考えましたが、直感的に、軽快で希望に満ちたものにしようと思いました。私は、昨年7月、Yaddoアーティスト・コロニーでレジデンスをしていた夏の夜明けに、しつこく、たくましい朝鳥に迎えられ、その鳴き声にふさわしい場所をやっと見つけたと実感したことを思い出しました。このタイトルは、あまり分析することなく、一瞬にして私の頭に浮かんだものです。私たちは皆、現在閉じこめられている場所からの劇的な脱出を、ひそかに待っているのかもしれない。Thomas Piercyのために作曲された。
dalitwarshaw.com/
"Moments In This Time" Benefit Concert for Covid-19 Musicians Relief
「Tokyo to New York」の芸術監督、クラリネット奏者、篳篥(ひちりき)奏者のThomas Piercy氏は、「Tokyo to New York Festival 2020」を含む、2020年2月、3月、4月に予定されていたコンサートのために来日していた。残念ながら、これらのコンサートやフェスティバルは、COVID-19のパンデミックや世界各地でライブコンサートが制限されたため、中止または延期となった。
Piercy氏は、2020年7月にトーキョーコンサーツラボの許可を得て、同社のホールで「無観客」映像の収録を行った。この機会を利用して、COVID-19の大流行で被災した仲間の音楽家を支援するためのベネフィット・ビデオを収録したそうだ。2020年6月、彼は以前一緒に仕事をしたことのある作曲家に、ベネフィットの一環として収録するために、短い音楽の「Moments in This Time」を新しい作品として書くことに興味があるかどうか尋ねた。すると40人以上の作曲家が、短い作品を送ってきた。Piercy氏との同僚は7月に東京に集まり、"Moments In This Time "の映像を収録した。2020年11月に放送された「Moments In This Time」ベネフィット・コンサート・ビデオは、6,000ドルを集めた。 今夜のコンサートは、これらの作品の一部の日本初演のライブである。
この「Moments in This Time」ベネフィット・コンサートの収益はすべて、COVID-19の大流行で被害を受け続けているミュージシャンや団体を支援するために使用される予定。寄付を希望される方は、「寄付」ボタンをご利用ください。私たちは、この困難な時期に、私たち一人ひとりが、できる範囲で、仲間のミュージシャンを支援することが重要だと考えている。
リンクと「寄付」ボタンは、非営利団体501(c)(3)のスポンサーであるSunset Park School of MusicのPayPal寄付ページと繋がっている。「Tokyo to New York」コンサートを支援してくださっている以下の団体(New York State Council on the Arts、NYC Department of Cultural Affairs、Lower Manhattan Cultural Council、NewMusicUSA、Sunset Park School of Music)と連携し、NewMusicUSA、Gabriela Lena Frank Creative Academy of Music、国際交流基金など音楽家の支援団体に全額寄付されることになっている。
「Tokyo to New York」の芸術監督、クラリネット奏者、篳篥(ひちりき)奏者のThomas Piercy氏は、「Tokyo to New York Festival 2020」を含む、2020年2月、3月、4月に予定されていたコンサートのために来日していた。残念ながら、これらのコンサートやフェスティバルは、COVID-19のパンデミックや世界各地でライブコンサートが制限されたため、中止または延期となった。
Piercy氏は、2020年7月にトーキョーコンサーツラボの許可を得て、同社のホールで「無観客」映像の収録を行った。この機会を利用して、COVID-19の大流行で被災した仲間の音楽家を支援するためのベネフィット・ビデオを収録したそうだ。2020年6月、彼は以前一緒に仕事をしたことのある作曲家に、ベネフィットの一環として収録するために、短い音楽の「Moments in This Time」を新しい作品として書くことに興味があるかどうか尋ねた。すると40人以上の作曲家が、短い作品を送ってきた。Piercy氏との同僚は7月に東京に集まり、"Moments In This Time "の映像を収録した。2020年11月に放送された「Moments In This Time」ベネフィット・コンサート・ビデオは、6,000ドルを集めた。 今夜のコンサートは、これらの作品の一部の日本初演のライブである。
この「Moments in This Time」ベネフィット・コンサートの収益はすべて、COVID-19の大流行で被害を受け続けているミュージシャンや団体を支援するために使用される予定。寄付を希望される方は、「寄付」ボタンをご利用ください。私たちは、この困難な時期に、私たち一人ひとりが、できる範囲で、仲間のミュージシャンを支援することが重要だと考えている。
リンクと「寄付」ボタンは、非営利団体501(c)(3)のスポンサーであるSunset Park School of MusicのPayPal寄付ページと繋がっている。「Tokyo to New York」コンサートを支援してくださっている以下の団体(New York State Council on the Arts、NYC Department of Cultural Affairs、Lower Manhattan Cultural Council、NewMusicUSA、Sunset Park School of Music)と連携し、NewMusicUSA、Gabriela Lena Frank Creative Academy of Music、国際交流基金など音楽家の支援団体に全額寄付されることになっている。
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寄付する場合:「寄付」ボタンまたはこちらのリンクをご利用ください:
paypal.me/MomentsInThisTime |